中出六太郎氏が特注で仕上げた、貴重な一本です。中出六太郎は日本のクラシックギター製作の第一人者である中出阪蔵の実弟で、若い時から兄のもとで修行をしました。1950年代には東京の石神井で自身の工房を持ち、楽器製作一筋の人生を過ごしました。一説によると阪蔵やその門下生の中では繊細な楽器作りが特徴で、製作に対する探究心が旺盛であったと言われています。本作も楽器の隅々に意匠の凝らされた作品であることが見て取れます。特にヘッドのデザインは特注品ゆえか、なかなかお目にかかれない手間のかけられたものです。特注ですのでグレードは不明ですが、間違いなく氏の最高クラスの作品なのではないでしょうか。サイドバックの豪快なハカランダと見られる材も、現在では更に希少価値を増し、入手困難となっております。各域調和のとれた、美しい響きです。高音の伸びが良く、軽いタッチでとても気持ちよく鳴ってくれます。ハカランダ特有の、ずっしり骨太な低音も本器の魅力でしょう。大切に弾いていただけると嬉しいです。為書きのラベルは個人的に少し嫌だった為、剥がして処分してしまいました。年代なりのすり傷や塗装の劣化など見受けられますが、プレイヤーズコンディションは問題ございません。モデル:特注年式:1976年 スケール:650mmナット幅:52mmネック:ほぼストレート※使用材に関しては詳しくありませんので、言及（断言）を控えさせて頂きます。トップは非常に目の詰まったスプルースに、赤みがかったフィニッシュで仕上げたようにも見えますが、ちょっと自信がありませんので。サイドバックにも同様です。バックは柾目のハカランダに見えますが、サイドは断言できません。フレットに関する質問も頂いておりますが、ご要望にお応えして写真を追加しました。（暗くしたので、多少は見やすいかと思います）出品にあたり、糸巻きは新品に替えさせていただきます（5000〜6000円位しました）。また、発送時には新しい弦を張ってお送りします。あくまで素人の出品ですので、採寸・材・状態については保障できません。写真をよくご覧いただき、返品・返金出来ないことをご了承いただける方のみご購入ください。輸送用のハードケースに入れてお送りします。宜しくお願い致します。